五期生の特訓終了
昨日1月8日の夜10時をもって、『あだち塾』としての五回目の冬の特訓を終えることができた。
今回は前半5日間、後半5日間というベストな日程を組むことができた。
なにせ、弱小塾のことなので通常でも中二、中三の二学年を預かることしかできない。
さらに冬の間は中二を完全に休みにし、中三だけに専念している次第である(能力がない私にすれば、これでいっぱいいっぱいである(T^T))。
他の塾ではどの様にしているのかはわからないが、この塾ではこの特訓明けからしか受験校の過去問である『赤本』を解き出せない。
どの生徒にも言えることだが、通常の学校だけの学習ではその私立校の合格最低点をとることすら難しい・・・
そのための知識とテクニックは12月中には伝えたが、伝えるのと生徒自身が使えるのは別物である。
堀居の文系は特訓の授業では国語・英語ともに長文読解の宿題解説中心。
ただし、この冬、堀居は『悪魔』と呼ばれる状態になり、いい加減な宿題には大人の私でも○○チビるくらいに怒声が教室に響く・・・
当然緻密な授業は授業時間にはおさまりきれず、すべての名目上の授業時間終了時から延長戦になる。
『悪魔』は説明だけにとどまらず、その日の読解テストを生徒の受験校に合わせ3パターン用意し、時間をはかり目の前で解かせ解説・・・
理科の学生講師の山田も日々、暗記テストと授業終了からのお帰りテストをおこなう・・・
『特訓』とは名ばかりではない。
生徒に気分転換も与える隙もなく、授業が押し寄せる・・・
『効率』などもとめない・・・
彼らが勝手に思い込んでいる『限界』など初日から崩れ去る。
堀居、山田の攻撃で焼け野はらになった教室に、最後、ゴジラ安達が降臨する・・・
数学は宿題はない。
ただし、その日解き明かさなければならない全6題が終わるまでは帰さない・・・
『基本編』・『標準編』・『発展編』のうち受験校に合わせ解き明かす・・・
最初の一太刀を自らがふれる力は何度も失敗したなかでしか育たない。
でも、五期生達は良い顔ができるようになった・・・
問題から逃げることがなくなった。
数字で書けば10日間であるが、密度から考えると一ヶ月近い授業時間のなかで間違いなくいっぱしの受験生へと育っていった。
目の下を黒く染め、ふらふらになった生徒だらけのなかでも笑顔と笑いが起こるのである・・・
『一生懸命』も悪くないと思ってくれたなら、講師一同の努力も報われるものである。
さて、明日から受験前日まで休みは当分お預けである・・・
気力・体力とも絶好調のひげ達磨である