ウルトラへの道Ⅱ⑮~あがく~

2016年07月18日

あと夏休みまで数日・・・学校もすでに授業は終了し懇談会が開催中である。
そんな中、中三生たる四期生のなかで成績が伸びた生徒よりも当然下がりはせずとも停滞している生徒が気になってしかたがない。
この一学期、内申の重要性を個人個人が認識しているはずであるが、それでも学校での授業態度、提出物でマイナス評価を懇談で指摘されてきている・・・  :evil:

毎年このような生徒が数名でてくる・・・しかし彼らにしたところで塾内では宿題や暗記でてを抜いている訳ではない!

やることはしっかりやって来るし、毎回の単語などのテストで不合格になることもほぼない・・・塾というある意味強制力のある環境ではごく普通の中学生である。だからこそ、頭が痛いのである・・・

こんな場合は恥ずかしい話ではあるが、私自身これといった教育論を持ち合わせていない。ただほっとけないから引きずりまわすしかないと決めているだけである。

本当に私は長く白板の前にたっているくせに、特別な指導法を持っているわけではない・・・ただただ、逃げ腰の生徒を捕まえては教えていくだけという、至極簡単な方法をするだけである。

 

~あがく~という表題は生徒ではなく私自身に対してである。

思うように伸びない成績も、うまく伝わらないこちらの指導も立ち止まっていてもなにも変わりはしない・・・

もがいて、あがいて、それでも動いていくうちにきっと光は見えてくると信じてやってきた。

生徒の進路を想い、悩み、うまく言葉にすることができない私自身の低い能力を呪いながらもあがいている、もがいている・・・

 

ウルトラへの道も残り370㎞・・・

この暑さで正直いったいなんのために自分はこの太陽の下、アスファルトの上を這っているのだろう・・・。

道端で胃の内容物を吐き出し、自分の決心を呪う日もある・・・

生徒がよく言う『こんなことやってなにか役に立つの!』・・・

そうだよな、俺もそう思うよ・・・折れそうな心ささやく・・・

が・・・立ち止まってどうする・・・逃げ出してどうする・・・なんとか弱い自分をおしころす。

 

あがく・・・あまり綺麗ではない言葉であるが、今の自分にこそふさわしい・・・

さあ、明日から自身と生徒をどれだけ動かせるか・・・生き方も指導も不細工であるが、ゆえにあがく日々を送りたい。