ウルトラへの道Ⅱ⑥~練習~
この時期、特に運動部に所属する生徒は最後の大会へ向けて心も体も忙しい・・・
しかし、毎年であるがその最後の大会を前にして、クラブをやめてしまう子、練習に行かなくなる子が出てくる。いろいろな事情はある・・・
ただそれを聞くと、ただ私は『もったいない(T_T)』と思えてしょうがなくなる。
私は運動音痴である。中学までは肥満体で、走る、飛ぶ・・・は人並みはるかに以下であった。だから憧れた・・・軽く跳び箱を飛ぶ同級生を・・・走ればぶっちぎりに速い子に・・・
中学、高校と運動部に所属した。が、一度もレギュラーにはなれなかった。彼らと同じように、途中で何度も辞めたいと思ったこともある。しかし、そんな時、仲間に救われた。
電話口で泣きながら、友に諭されたことも一度や二度ではない。
一度もピッチには自分のゼッケンをつけて立てなかったが、過ぎた昔を想う今、まったく後悔は無い。
現在もトレーニングは続けている。この暑さで20から30㎞のランニングは正直、走りながら自分に問うことが多い『何のために俺はこんなことをしているのか?』と・・・
答えなどあるわけがない。
しかしある本で仕入れた知識であるが、こんな時に私はこの言葉を復唱している。
『真実とは、その答えを追い求め続ける、その行為の中にこそあるものだ』
たとえ今レギュラーになれなくとも、たとえ一度も試合に出れなくとも、一人になった夜にもだえ、苦しむ中にこそ、成長する糧がある。
だから中学生諸君!一度決めたクラブは出来れば、さいごまでやり遂げてほしい。もちろんだからと言って勉強をおろそかにしてほしいわけではない。が、もったいない!誰も自分の人生においてはレギュラーにならざる得ない・・・良いことも、悪いこともひっくるめて、人間としてのバックボーンは多ければ多いほど豊かな人生となる。
走りながら、ふと思いついたことだが人間には『喜・怒・哀・楽』という感情がある。立体に例えると4面体である。しかし、人も立体も、そのままでは進めない・・・その4面が削れ、時には融合し、球となり人は人生を進んでいける。その4面を磨いてくれるのが、中学では日々の学業であり、自分で選んで入ったクラブ活動である。
練習しなければ、一歩も前には進めない。たとえそれが思うような結果とならなくても・・・
前にも書いたが、苦しんだ分は次の日には、経験値となる。その経験値が高ければ、もっと次を見渡せる。そしてその経験値は、他の局面にも利用できる。
人生において、自己鍛錬をやっておいて損をした・・・なんてことは絶対にあり得ない。
追伸 今月が勝負! 残り670㎞<(`^´)>