雨の中の熱唱~ひさかたの感動~

2019年04月29日

せっかくのお休みであるから 心の栄養補給と体力アップを目標にしている。まず最初に楽しみにしていた29日(月)がきた・・・


・・・田舎に帰省した際 亡き母とHHKフィルを聴いて以来、コンサートとなるものに参加するのは実に5年ぶりである。

いろいろな出来事を乗り切ることだけに精いっぱいで そのようなものに参加したいとも思えなかった。ここ数年は日々切羽詰まっていたのである・・・

今日生憎に雨模様であったが 一度なおした冬服を取り出し完全防備で臨んだ・・


まずは西本智実率いるイルミナートフィルハーモニーオーケストラ&合唱団の『凱旋行進曲』から開演した。

雨量はますます増えていくが 雨音が音色の一部になる・・・

生の音はすごい・・・

 

真打ち、玉置浩二さんの出番である・・・

この雨音とオーケストラの音色に一切負けることのない声量と表現力である。

中盤の『FRIEND』を聴いていた時 気づけは雨なのかそれとも私の目からなのかわからないが 熱いものが頬を流れていた・・・



 

生憎のコンディションであるが さすがプロの演奏である。

私はとどまることのない演奏と雨に照らされる薬師寺の中で 音に酔いしれていた・・・

 

後半に演じた名曲『夏の終わりのハーモニー』では あの雨音響く中でかき消されることなく マイクを外して歌い上げた・・・これは心底震えた・・・

たぶん集まった観客の大半はこの雨の中 寒さに震えていたはずであるが 最後の『田園』が始まると 熱い何かが会場を支配するのが見えた。

 

またトリに演じていただいたフィル&合唱団の『ダッタン人の踊り』は圧巻であった・・・生の音は一味違う・・・

西本さんは指揮棒を持たず手のなめらかの動きでオケ&合唱団を操っている・・・時に怪しく雨の世界に舞っていく・・・これが世界レベルの技か・・・

 

心の栄養としては ありがたいほどいいものを聴かせていただいた・・・

さて明日は平成最後の日

そして その日に中学三年生の授業を行える幸せをかみしめ 準備に取り掛かろう・・・

 

世界にはまだ見ぬ美しいものも 目をふせてしまう出来事と同数存在すると信じられてしまう(_ _)