覚悟

2014年10月31日

一年前、堀居先生が一期生に対して進路懇談をやっていたのを横目で見ていて何とも言えない感覚でした。この頃の懇談は実に今までと違い生徒もこちらもシビアになっている。今までなら、成績が悪ければ怒られる・・・なんて単純な構図でしかなかったものが、数値を目の前に出され、初めての人生の選択を迫る・・・
こちら側も責任ある対応をしなければならないので、資料をあたり、数値と今までの経験から導き出された感触で一人づつの進路を真剣に考える。
本当にしんどい、だけどそれゆえのやりがいのある仕事である。それが今年は私の番である。

先ほど生徒の予習をしながらつけていたテレビを見ると、私が中学三年のちょうど彼らと同じころに、友達から聞かされたレッド・ツェッペリンの『天国への階段』が流れたいた。友人から紹介された音楽をわけわからず聞いていたあの頃の自分に対して、今の私ならどんなアドバイスをかけることができるだろう・・・
私の懇談の根っこは常に私自身の劣等感がもとである。実力もなく、それでも自分は社会の歯車にはならないと叫び続けていたあの頃の自分に、今の自分なら腰を落ち着けて人生において大事な何かを伝えられることができるであろうか・・・想いはつきない・・・(+_+)

さて明日からの懇談には私は日ごろと違い、きっちりとした姿で臨むことが信条である。日ごろの私はからは想像つかないが、この懇談だけは試合のスタート直前のカウントダウンを思い起こさせる緊張感と焦燥感がある。だからこそ、日ごろつけないネクタイを付け、生徒と保護者の前に立つ。
生徒は『あれ、いつもと違う・・・』と思わせたい。
彼らの人生を赤の他人の私がほんの少し口出しをするために・・・『本気で考えているんやで・・・』と少しでも伝えたいために・・・

さて、いよいよ懇談。
一人の生徒にとって私の気持ちが27分の一になるのではなく、私自身がこの3日間、通常の27倍の力をだし、全力で走り切ります。<(_ _)>