想えば遠くに来たもんだ・・・

2016年05月08日

連休明け、さあ今日から中間対策・・・よーーしやるで・・・とちまちま授業準備をしたいたお昼間・・・
トントンと玄関窓をたたく音・・・
良く見るといい年頃のお姉さん
いきなり「先生!おぼえている???」
(=_=)㊟記憶のかなたから顔と名前がよみがえる・・・
「おーーーー○○○やないか・・・どっちや!(実は彼女は双子であった」

先生!私赤ちゃん産んだの、見て! )^o^(

実に可愛らしい女の子の赤ん坊

先生、旦那もいるから呼んでくる

不思議な感覚である。旦那さんにしたことろで同様であろうがとても優しそうな旦那さんであった。

彼女たちとの物語は今から15、6年前にさかのぼる。
当時中学生だった彼女たちは友人関係などのトラブルに心が病気になり、両名とも数カ月入院するまでになった。

当時、心の病気の知識のない私は、その病気の本質もわからないまま毎週のように病室を訪れ、その際にかけた励ましの言葉が、逆に彼女たちを追い込んだかもしれないと後になって学んだ。
無知は人を傷つける・・・

彼女たちは退院はしたものの学校にもあまり行けなくなり中学二年の冬の終わり、斑鳩の地を離れていった。
塾講の私は、彼女たちが去る直前にお別れを言いに家まで訪れた・・・
昔も今も本当に、私は無力である

 

 

あれから時は流れ、今ではとても幸せそうな笑顔で私の前にいる。姉妹とも結婚し、姉の方にも赤ちゃんがいるそうである。

姉妹とも関東で暮らしておるとのことであった。

私「今日はどうしたの? こっちへ用事?」

ううん先生に会いに来たよ。

 

 

この一言で、私はあの当時の自分の無知を少し救われた。

○○(姉)もとっても会いたがっていたよ

 

彼女たちが去ったあと、ふと思う

あの病室で痩せこけ、曇った目をしていた少女が成長し、はじける笑顔を見せに遠くから来てくれた

本当にいろいろ人生はあるものである

・・・想えば遠くに来たものであると・・・<(_ _)>