回顧録
懇談も一息ついた今日であります。
久しぶりに録りためたテレビをのんびり見る時間も取れ、NHKのSONGSで私の敬愛する日本の歌姫こと『中島みゆき』さんが登場していた回を見ることができた。
私に青春と呼べる物があれば、そのもの自体がこの詩であったと言っても過言ではない『世情』が流れた・・・
同世代の方なら金八先生のセカンドシーズンで卒業式前の暴力・・と言えばお分かり願えると思います。
今の中学生と同じ頃にこの詩に出会い、Lp盤のレコードを擦り切れるまで聞いた・・・自分が弱いため、私自身の気持ちに関係なく、この社会にのまれてしまい、私自身が喪失してしまうのではないか・・・。恐れおののき、むやみに大人に反抗していた頃であった。
学生運動はすでに遠い昔の出来事になり、大人に向けた憤懣は身近な人々にあたるしかなかった。
当時私の精神状態は最悪であったらしく、おふくろ殿からも当時の私は本当にちゃんとやっていけるのか、大分悩んでいたことを後に聞かされた・・・
今日偶然であるが、授業の合間に一人の生徒が家で保護者と大喧嘩をし、プチ家出までした・・・と聞かされた。
中学生は中学生なりに悩みがあり、保護者のありがたさをわかっていながら、何かしら反抗してしまう。
当時の自分を思い出し、苦笑するしかなかった。(たいがいの大人は似たようなことは経験してきたものである・・・)
その子も、きっと悩んで悩んで・・・きっと気づくはずである。それでも明日はやはり来て、暖かい食事が用意され、清潔な寝床が保たれている幸せに・・・実は日常のいたるところに『幸せ』は転がっていたことを・・・
この詩に私は本当に何度も救われた。
今まで何千回と聞いてきたが、今日もテレビの前でかってに涙があふれ、止まることがなかった。
いい詩には力がある。言葉を紡げる方はすばらしい<(_ _)>