ありがとう・・・バン先生

2016年03月29日

 昨夜、授業終了後、ささやかではありますがうちの立ち上げ初年度から「理科」を手伝ってくれたバン先生のお別れ会を開催した。
彼とは、前職での講師と生徒関係から8年にわたる付き合いをさせていただいた。
なにぶん口下手で気の利いたセリフが言えない私は感謝の気持ちをうまく伝えられていないのであるが、本当に感謝しかない。

 立ち上げ初年度、うちの理科主任であるバラさんがさすがに中三、中二を両方見るのは不可能ということで、すでに他でバイトをしていた彼をなんとか口説いて手伝っていただいた。その学年(二期生)では、彼が主役となり、「バンちゃん」「バン君」と生徒に呼ばれ絆を深め、あの入試結果に結び付けてくれた。三期生も引き続き就職活動で忙しい合間ではあったが、博士過程で忙しいバラさんに代わり「理科」を任せた。本年度の公立入試の当日得点を見ると、理科の高得点に救われたと思える生徒が多数いた。彼が磨いた指導力のたまものである<(_ _)>

 近年「塾講師アルバイト」はブラックであるという風評が巷にはあふれている。が、昨夜彼からお別れ会終了後、メールをいただきこのバイト自体に何ら不満なく終われたことを喜んでいただいた。

塾講師にしても個別講師にしても、数十年その職を生業にしてきた者に指導力がすぐ追いつくなどありえないと。そこには差が生まれるのが当然である。が、アルバイトにしても生徒からは「先生」と呼ばれる。大学生がここでは「先生」という敬称をつけることになる。だから彼らは必死に予習し、プリントを作りその限られた時間でできる精一杯の授業をしてくれている。その気持ちにこたえるバイト代をこちらは用意し、気持ち良く仕事をしていただいている。予習時間にも費用を発生させているのはそのためである。バン先生からも、バイト代に関しても不満に思ったことはない!との返答を受けた。
この塾で来年も大学生の理科講師を募集し続けて行くであろうが、絶対に努力に報いる給与体制は整えていると自負している。
彼の一年後、二年後を見据えて雇用側は期待を込めて支払う・・・それはこれから彼が働く会社も同様であり、そのスタンスは数十年後を見据えてであろう。彼を就職させることができた会社は大当たりをあてている・・・。彼ならきっと人の上に立つ人間になるであろう。

バン先生、三年間有難うございました。
この場を借りて堀居ともども感謝の言葉を贈り、別れのあいさつとさせていただきます。<(_ _)>